タカサキの「結局プロレスが好きっ!」

富山県氷見市の接骨&指圧鍼灸院院長の趣味ブログです。 ご意見はtakasaki@p1.cnh.ne.jpまでどうぞ

カテゴリ: 全日本(1986年)

ジャパン・プロレスが自主興行した

1986年5月2日、後楽園大会


セミファイナルでは

長州力対高野俊二の一戦が行われました。


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この時、カルガリー・ハリケーンズに所属していた

弱冠22歳、身長2Mの高野


まだ「未完」ではありましたが

将来を有望視されての大抜擢であります。


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しかし試合では、ジャパンのエースに君臨する長州が


寝技でも立ち技でも、高野を子ども扱い


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途中、コーナーからの人間バズーガ砲をお見舞いしたものの


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ロープに飛ばしての2発目は、長州に読まれて不発


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逆にラリアットを食らい


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サソリの餌食に・・・


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僅か4分38秒の出来事でした。


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さて高野は

以後の活躍が期待されたのですが

「練習嫌い」という自業自得(?)により

この試合以上のシングル・ビッグマッチはなく・・・


更に色んな団体を渡り歩いた揚句

最終的には、「野良犬」拳磁として

独自のプロレスを展開するに至ったのであります。


ただ1度、1996年に

新日とインディー連合軍の対抗戦が企画された事があり

その時は、健介とのシングルが予定されました。


しかし高野自身から

「練習嫌いの俺が練習好きの健介とやるのは失礼」

という、誠に最な理由で対戦を拒否


後に、健介が大仁田とも対戦した事を思うと

「失礼を承知の上で、やってほしかった!」

と思いますけどね。

86世界最強タッグ決定リーグ戦も中盤に差し掛かった

昭和61年12月3日、兵庫県立文化体育館に於いて

長州力対R・マーテルの特別試合が行われました。

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両者は全日中継がゴールデンタイム復帰の

記念すべき第1回目の放送となった

前年10月19日の後楽園大会で

15分1本勝負で対戦し

時間切れの引き分けに終わっております。


前回はエキジビジョン的な意味合いでもあり

「今回こそ、ちゃんと決着を付けよう」

という表情にも見えます。

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そして、当日が35歳の誕生日の長州


まずは首4の字でマーテルのスタミナを奪い

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更に俵返しから腕ひしぎ逆十字固め

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ブレーン・バスターからサソリ固めと

先手を取りますが

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ダイビング・ボディ・アタックで切り返したマーテルは

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続けてサイド・スープレックス

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パイル・ドライバーと逆に畳み掛けました。

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そしてトドメとばかり

トップロープからのフライング・ボディ・プレスを狙いますが

寸前で長州がかわし

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剛腕ラリアット1発で

マーテルを沈めたのであります。

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なんと試合後には両者がっちりと握手!

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長州にしたら、この2年

様々な主力外人レスラーと対戦し

初めて納得がいく試合だったということなのでしょうかね、

昭和61年12月9日、86世界最強タッグ・浜松大会では


G馬場、タイガーマスク対長州力、谷津嘉章という


注目の一戦が行われました。


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いきなり馬場と長州が先発



2人は、前年の最強タッグ以来


1年ぶり2度目の顔合わせで


しかも初のTVマッチであります。



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まずはロックアップからスタート


馬場が長州の片腕を取り


更には両腕を決め、長州の動きを封じました。


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そして、ヘッドシザースで寝技に持ち込みます。


まるで「これがプロレス王道・我が全日のやり方だよ。俺が直接手ほどきをしてやる!」


と言わんばかり



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そして、16文キックをまともに浴びた長州は


完全に馬場の術中に、ハマっているように見えました。



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それでも、ツームストンのパイル・ドライバーで流れを変え


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サソリ固めに持ち込もうとしますが


馬場は必死でこらえ、決めさせません。



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まだチームとして優勝の可能性があるため


馬場との対決よりも勝負にこだわったかの如く


照準をタイガーへと切り替え


リキ・ラリアットで、13分28秒


カウント3を取ったのでありました。



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タッグながら、改めて馬場との「超・頂上対決」を行った事で

長州は、全日における色んな意味での自分の限界を


身を以って悟ったのではないでしょうか。



結局、このタッグリーグも優勝できず


翌年新春G・シリーズ終了後に全日を離脱


古巣・新日にUターンしたのでした。

めでたし、めでたし(笑)

1986年3月13日、全日プロ主催の日本武道館に於いて

今思うと、とっても貴重な試合が行われました。


それは全日対ジャパン・全面対抗戦の

副将戦で行われた

長州力対タイガーマスクの一戦であります。


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ジャパンのエース対全日4番手


アマレス五輪代表対アマレス国体優勝


過去の実績もこの時点での立場も格上の長州にしたら

万が一にも負ける訳にはいかず


開始から5分続いたグランドの攻防でも圧倒しました。


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更にその勢いのまま、バック・ドロップでマットに叩きつけます。


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しかしタイガーも
ニールキック、ジャーマンやミサイル・キックで反撃しますが

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今度はサソリに捕らえらました。


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それでも必死で耐えるタイガー


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その踏ん張りに根負けした感もある長州は

サソリを解き、最後は自らロープに走って

とてつもなく強烈なラリアットをぶちかまし

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タイガーを葬ったのであります。


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長州の強さが十分発揮されましたが

格下タイガーの意地も十分感じられたという事で

私も大好きな試合です。


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しかしながら、それ以後

長州力対三沢光晴という形の再戦が行われなかったのは

非常に残念でしたね。

S・S・マシンの覆面剥ぎ騒動としては

昭和60年5月17日、熊本での藤波による

「お前は平田だろ?」や

平成6年10月31日、両国での

「ショッパイ試合ですみません」

が有名ですが

実はその間にもう1回あります。


それは昭和61年9月20日、相模原市総合体育館に於ける

ジャパン・プロレス主催興行のメインで行われた

長州力対S・S・マシンの試合後でした。

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この時点での両者の対戦成績は

1反則勝ち1反則負けであり

まさに決着戦であります。


5分すぎにサソリを極めようとする長州に対し

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下から張り手を食らわしたマシン

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すると、これにキレた長州が

マシンの覆面を破ったのです。

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右顔面上部が晒されたマシンは逆キレし

蹴りやクローで

痛めている長州の右わき腹を一気に攻めます。

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そして畳み掛けるかの如く

魔神風車固めと原爆固めを極めました。

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これに対しラリアットで反撃した長州ですが

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勢い余って場外へ転落し

結局11分48秒、両者リングアウトの裁定が下ったのであります。

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この試合はゴールデンタイム生中継でしたが

ちょうど試合終了と共に終了

そして事件はその後に起こりました。


エンディングまでのCM中になんと納得がいかないマシンが自ら

自ら覆面に手をかけて

素顔を晒したのです。

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盛り上がる館内でしたが

すぐにセコンドの高野がマシンの顔にタオルをかぶせ

一瞬に終わりました。

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番組スポーンサーが紹介されるエンディング・シーンでは

リング下に投げられたマシンの覆面が映し出され

放送終了後の顛末を知らなかった私が驚いたのは

言うまでもありません。

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この時は

「あっ、これでマシンは素顔で闘うんだな」

と思いましたが

あと、まだ8年マシンとして頑張りましたね。


もしマシンがまだまだ覆面レスラーとして生き残るために

あえて放送終了からエンディングまでのCMの間を選んで

覆面を脱いだのだとしたら

「それはもうお見事!」

としか言いようがありません。

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