昭和62年12月27日、イヤー・エンド・スペシャル・イン国技館暴動事件の顛末②


長州に「猪木は絶対俺が倒すから」と言われ

立場が危うくなりかけた(?)猪木は

凄い形相で、長州に

「今ここでやってやる」と宣言

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控室に戻った長州に対し

「5分待ってやる」と時間の猶予を与え

猪木自身も一旦控室に戻りました。

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すると、入れ違いに長州が走ってリングに登場

逆にコーナーを背に猪木を待ちます。

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5分後に猪木が登場

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こうして一度は流れた猪木対長州の試合が

実現したのでありました。

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逸る長州に対し、じらして前に出ない猪木

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しかし一瞬のスキをついて

延髄斬りをヒットさせます。

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更に場外に落としての鉄柱攻撃で

長州の顔面を割りました。

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顔面血ダルマで落ち武者のような長州に対し

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猪木は徹底したストンピング攻撃を浴びせます。


眼底骨折して、まだ40日弱の長州には

大ダメージでありましょう。

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そして卍固めをガッチリ決めました。

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もはや絶対絶命の中

セコンドの馳が乱入


これをもって長州の反則負けが宣告されたのであります。

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確かに長州は2試合目で、いわば不利な状況ではありましたが

タッグマッチでしかも、ほとんど試合もしてない状況で

全く疲れはなかったと思います。


では何故、このような試合展開になったのか?


会場の雰囲気をガラリと変え

猪木がヒールとなり、長州がヒーロー的な立場となった

「猪木は絶対俺が倒すから!」の長州の言葉が

よっぽど頭に来たんでしょうかね


しかし、猪木の咄嗟の行動とは反対に

この試合の展開と結末は

一旦は治まりかけた観客の怒りの炎を

再燃焼させたと言えなくもないですね。