昭和57年4月16日、福岡国際センター


全日グランド・チャンピオン・シリーズ開幕戦のメインにおいて

D・F・ジュニア、T・ファンク 対 S・ハンセン、J・スヌーカという

ある意味、珍しいカードが実現しました。

1


日本では、ハンブロの「超獣コンビ」より先に結成されたこのチーム


ブロディを挟んで、「友達の友達」的コンビのようなカンジ(*あくまでも私の当時の想いです)がして

何となく違和感があります(笑)。


しかしながら、この急造(?)コンビ・・・特にJ・スヌーカが

ある意味、歴史的大偉業をやってのけました。

2


試合は10分以上が経過し、白熱してきたところで

ドリーがスヌーカにバック・ドロップから

ダブルアーム・スープレックスという必殺パターンで攻め

3

4


更にショルダー・スルーで場外に放り投げます。

5


この時、試合の権利のないハンセンが突如乱入し

ドリーにラリアットをぶちかましました。

6


すると慌ててコーナーのテリーも中に入り

ハンセンとやり合います。

7


エキサイトした2人はそのまま場外に出て、乱闘を続けました。

8



一方、その間に息を吹き返したスヌーカは

エプロンからリング内でダウンしているドリーめがけて

ロープ越しのダイビング・ボディ・プレスを敢行

9


これが見事に決まり

14分51秒、スヌーカがドリーから3カウントを奪ったのです。

10


私の記憶する限りにおいて、ファンクスが1本勝負でピン負けしたのは

この試合と例の対ブロディ、スヌーカ戦だけであり

スヌーカはファンクスの2敗のどちらにも関わっています。


加えて申すと・・・

あの蔵前は御存知の如く

ハンセンという第三者の介入があったのですが

この試合は2対2の闘いでの完全勝利であり

スヌーカはファンクスから(1本勝負で文句なく)ピンを取った、唯一のレスラーとも言えますね。